前回の井戸水の水質のお話でリフォームについてはもう終わったので、今回は入居募集中のお話を書いていきます。
可愛くリフォームした流し台が不人気
入居者募集をしている最中は、反響や内見者さんの反応を聞くようにしています。
この井戸物件はあまり栄えていないエリアで立地が微妙だったため、反響は多くありませんでした。
反響が少ないのは仕方ないのですが、設備について気になる反応があったので紹介したいと思います。
部屋は気に入ったけど、キッチンがちょっと・・・
という意見です。
不動産投資の本で、「住まいを決める決定権は女性にあることが多いため、水回りはきれいにしなければいけない」とよく目にしていたのでいつも気を付けていたつもりでした。
今回のキッチンも築年数相応の古臭いキッチンをリメイクして可愛く仕上げて見栄えを良くしていたつもりなのになぜなのでしょうか?
【before】
【after】
【流し台のリフォーム内容】
- 扉部分に板貼り
- 取っ手交換
- 給湯器取り外し
- キッチン水栓交換
古臭くて目立っていた給湯器を外し、高級感のあるレバー混合水栓に交換し、扉の取っ手はアンティーク調の可愛いものに交換し、見栄えも使い勝手も良くなったはずなのです。
頑張ってリフォームしたのにどうして・・・・
問題はシンクに
内見者さんが注目した点はデザインではなく、清潔感でした。
曇ったシンクが不潔感を出していたようです。
パッと見綺麗な流し台に見えますが、シンクを見ると白く分厚い水垢がまだらにこびりついていたのです。
普通にキッチンを使用していてつくような水垢のレベルではなく、水垢が分厚い層のようになっていたので、清潔感に欠け、そこで口に入れるものを調理する気になれなかったのかもしれません。
水垢は水の中に含まれるミネラル(カルシウム、マグネシウムなど)が付着してしまうのが原因なので、水を使用していればどうしてもついてしまうものなのですが、水道水に比べて井戸水はミネラルが豊富なため、とても水垢が蓄積しやすいのです。
幾層にもなった水垢はセルフクリーニングで洗剤を使って磨いてもなかなか綺麗にならず、「こんなもんでいいだろう」と少々妥協してしまっていたのがいけなかったのです。
キッチンの不評ついて聞いた後、たろーと一緒に懸命にシンクを研磨し、最後にピカール液でつやつやになるように仕上げました。
新品のような輝きは難しいのですが、少しはマシになりました。
その後は、内見でキッチンの不潔さを指摘されなくなったので効果はあったようです。
ハウスクリーニングの大切さ
内見に来られる方は、たくさんの物件の中から選び抜いて、わざわざ時間を作って見に来てくれているはずです。
写真で見て「いいかもしれない」と期待して来てくれたのに写真では見えなかった「不潔な部分」が理由でガッカリさせて、候補から外されてしまってはもったいないですよね。
内装が凝った不潔な家よりも、内装が普通でも清潔な家に住みたいですもんね。
ハウスクリーニングの大切さが身に沁みた出来事でした・・・。
ハウスクリーニングをプロに依頼して徹底して綺麗にしてもらえばいいのですが、投資を始めたころはお金がなく、いつも自分たちセルフクリーニングをしてしまっていました。
ですが、プロに頼むと自分では気付かない細部までしっかりと掃除してくれますし、輝きが違います。
ハウスクリーニングはDIYしやすい箇所ですが、仕上がりに差が出て客付けにも直結してくる部分なので、なるべくプロに任せるべきだと今は思います。
おまけ
流し台のリフォームについてですが、ネットで見た流し台のリメイクを真似して流し台の扉に板を張ってみたのですが失敗の連続でした。
ネットでは
- ベニヤ板をカット
- 塗装
- 強力粘着テープで貼り付け
という手順だったのですが、オシャレな柄のプリント合板を使ったせいで板が厚く、反ってしまい粘着テープでは全く歯が立ちませんでした。
なので板をテープで仮止めした後に四隅を白い鍋ネジで固定しました。
全ての板を取り付けた後に、張り付けた板の厚みのせいで、扉が最後まで開かなくなっていることに気づきました。
無理やり開けようとするとメリメリと板が擦れてしまうので、どうしたものかと真剣に悩みました・・・。
もう扉に穴が開いているので後戻りできません。
悩んだ結果、開かないなら邪魔な部分の板を切り落とせばいい。
という何とも安直な結論に至り、接触している部分を切り落とし、元の扉が見えてしまう部分には余っていたレンガ調クロスを張ってしまいました。
クロスは剥がれないようにプライマーを塗った後に貼り、その上から被せるように板を取り付けたのではがれにくくなっているはずです。
耐水性のないプリント合板を張り付けてしまったので、防水塗装もして手間ばかり掛かるリメイクになってしまいました。
可愛く仕上がったからよかったものの、もう二度とこんなリメイクはしません。
いつもは古い流し台のリメイクにはカッティングシートなどを使っているのですが、今回は古臭い取っ手を交換すると、そこに取っ手サイズの大きな穴が開いてしまい、シートでは対応しきれなかったため、板を張り付ける手段に出たのです。
皆様にはカッティングシートでのリメイクを強くおすすめします。
次回は入居後のトラブルのお話です!