不動産投資をするなら取っておきたい電気工事士

電気工事士のリス
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不動産投資をDIYでやろうとするときに障害になるのが
「施工には電気工事士の資格が必要です。必ず、販売店、工事店に依頼してください。」
という説明書の記載ですよね。
この「電気工事士」とは、不動産投資をする上で必須の資格なのでしょうか?
電気工事の概要や試験につても詳しくご紹介します。

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資格の概要

電気

電気工事の欠陥による災害の発生の防止するために、電気工事士法によって一定範囲の電気工作物について電気工事の作業に従事する者の資格(国家資格)が定められています。
工事内容によっては、「電気工事士」の資格がないと電気工事を行えず、もし違反した場合には懲役または罰金の規定があります。
電気工事士の資格は、第一種と第二種に分かれており、作業できる範囲が異なっています。

資格作業できる範囲

第一種電気工事士

第二種の範囲と最大電力500kW未満の工場、ビルなどの工事に従事できます。
第二種電気工事士一般住宅や店舗などの600V以下で受電する設備の工事に従事できます。

なお、最大電力が500kW以上の場合は、電気主任技術者が工事監督をする必要があります。
ただし、電気主任技術者の資格を持っていても、この資格だけでは電気工事士の行う実際の工事はできません。
詳細は以下のサイトを参考にしてください。

電気のあれこれ:https://diy-1.com/20181111

電気工事士の取得方法

試験

どうやったら電気工事士になれるのか、試験内容について見ていきましょう。

試験内容

第一種

筆記試験
  1. 電気に関する基礎理論
  2. 配電理論及び配線設計
  3. 電気応用
  4. 電気機器・蓄電池・配線器具・電気工事用の材料及び工具並びに受電設備
  5. 電気工事の施工方法
  6. 自家用電気工作物の検査方法
  7. 配線図
  8. 発電施設・送電施設及び変電施設の基礎的な構造及び特性
  9. 一般用電気工作物及び自家用電気工作物の保安に関する法令
技能試験

次に掲げる事項のうちから、持参した作業用工具により、配線図で与えられた問題を支給される材料で、一定時間内に完成させる方法で行います。

  1. 電線の接続
  2. 配線工事
  3. 電気機器・蓄電池及び配線器具の設置
  4. 電気機器・蓄電池・配線器具並びに電気工事用の材料及び工具の使用方法
  5. コード及びキャブタイヤケーブルの取付け
  6. 接地工事
  7. 電流・電圧・電力及び電気抵抗の測定
  8. 自家用電気工作物の検査
  9. 自家用電気工作物の操作及び故障箇所の修理

第二種

筆記試験
  1. 電気に関する基礎理論
  2. 配電理論及び配線設計
  3. 電気機器・配線器具並びに電気工事用の材料及び工具
  4. 電気工事の施工方法
  5. 一般用電気工作物の検査方法
  6. 配線図
  7. 一般用電気工作物の保安に関する法令
技能試験

次に掲げる事項の全部又は一部について、持参した作業用工具により、配線図で与えられた問題を支給される材料で、一定時間内に完成させる方法で行います。

  1. 電線の接続
  2. 配線工事
  3. 電気機器及び配線器具の設置
  4. 電気機器・配線器具並びに電気工事用の材料及び工具の使用方法
  5. コード及びキャブタイヤケーブルの取付け
  6. 接地工事
  7. 電流、電圧、電力及び電気抵抗の測定
  8. 一般用電気工作物の検査
  9. 一般用電気工作物の故障箇所の修理

試験方法

◆筆記試験:四肢択一のマークシート50問(電卓の使用不可)
◆技能試験:与えられた材料で電気回路を時間内に施工

受験資格

筆記試験は、年齢、学歴等の制約はなく、どなたでも受験できます。
なお、技能試験は筆記試験の合格者と、筆記試験免除者が対象となります。
筆記試験の免除条件は、一般財団法人電気技術者試験センターのホームページよりご確認ください。

一般財団法人電気技術者試験センター:https://www.shiken.or.jp

開催時期

第一種

□筆記試験・・・・10月上旬頃
□技能試験・・・・12月上旬頃

第二種(年2回開催)

【上期】
□筆記試験・・・・6月上旬頃
□技能試験・・・・7月下旬頃

【下期】
□筆記試験・・・・10月上旬頃
□技能試験・・・・12月上旬頃

受験料

●第一種・・・・11,300円(インターネット申込みは10,900円)
●第二種・・・・9,600円(インターネット申込みは9,300円)

合格率

年度筆記技能
2019年(上期)70.6%67.4%
2019年(下期)58.5%62.2%

出典:一般財団法人 電気技術者試験センター

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電工試験の虎の巻(技能試験対策)

技能試験対策を基礎から動画で学べます。

第二種電工試験の虎:https://www.hozan.co.jp/denko/

不動産投資との関係

電気工事士資格が不動産投資とどのように関係しているのでしょうか。
資格が必須となる場面やメリット、デメリットを見ていきましょう。

資格がないとできないこと

電気工事士の資格がなければ、ほとんどの電気工事はできません。
電気工事士の資格の必要ない軽微な作業・工事は、電気工事士法施工令 第一条にて、以下のように定められています。

第一条 電気工事士法(以下「法」という。)第二条第三項ただし書の政令で定める軽微な工事は、次のとおりとする。
一 電圧六百ボルト以下で使用する差込み接続器、ねじ込み接続器、ソケット、ローゼットその他の接続器又は電圧六百ボルト以下で使用するナイフスイッチ、カットアウトスイッチ、スナップスイッチその他の開閉器にコード又はキャブタイヤケーブルを接続する工事
二 電圧六百ボルト以下で使用する電気機器(配線器具を除く。以下同じ。)又は電圧六百ボルト以下で使用する蓄電池の端子に電線(コード、キャブタイヤケーブル及びケーブルを含む。以下同じ。)をねじ止めする工事
三 電圧六百ボルト以下で使用する電力量計若しくは電流制限器又はヒューズを取り付け、又は取り外す工事
四 電鈴、インターホーン、火災感知器、豆電球その他これらに類する施設に使用する小型変圧器(二次電圧が三十
六ボルト以下のものに限る。)の二次側の配線工事
五 電線を支持する柱、腕木その他これらに類する工作物を設置し、又は変更する工事
六 地中電線用の暗渠 又は管を設置し、又は変更する工事

出典:和三十五年政令第二百六十号 電気工事士法施行令

わかりにくいと思いますので、不動産投資でよくあるケースでいうと、

資格なしでも実施可能なもの

  TVモニタホン設置(コンセント式のみ)
  引掛けシーリングの照明交換
  ブレーカーのシューズ交換

資格なしでは実施不可のもの

 × TVモニタホンの電源直付け
 × 直付け照明交換(キッチンの手元灯など)
 × 引掛けシーリングの交換
 × 古いブレーカーの交換
 × コンセント、スイッチの交換・増設

要するに資格なしで自分でできる電気工事は、弱電線という細い電線を使ったTVモニタホンや火災報知器の設置程度で、ほとんどの工事はできません。

取得するメリット

電気工事士の資格がなければほとんどの電気工事ができないので、取得すれば自分で電気工事ができるようになります。
不動産投資で築古戸建てを購入すると、以下のような場面がよくあります。

  • 引掛けシーリングが旧型で、引掛けシーリングを交換しないと新しい照明が取り付けられない
  • 引掛けシーリングが割れている
  • キッチンの手元灯やお風呂の照明を交換したいが、直付け照明
  • 室内をきれいにリフォームしてもコンセントやスイッチが古いままで汚い
  • トイレにウォッシュレットをつけたいが、コンセントがない

簡単にDIYできますが、電気工事の資格がなければ作業できず、ちょっとしたことでも電気屋さんを呼んでやってもらうしかありません。
電気工事は他の工事に比べて単価が高いので、簡単なものは自分でできるようにするとお金を節約でき、余計な手間も省けます。

取得するデメリット

自分で勉強する場合であっても資格取得に少しお金と時間がかかります。
電気工事の筆記試験の難易度低いのですが、技能試験は練習しないと合格することはまずできません。
技能試験には工具が必須なので、工具と試験問題を練習するための材料代で3万円程度はかかります。

工具セット

材料セット


試験を受けるために工具や材料が必要にはなりますが、どちらも現場で再利用できるので実はほとんど無駄にはなりません。
実際に現場で工具を使うので、安物ではなくしっかりしたものを買った方が役に立ちます。
電気工事士の練習に必要な材料は似たものが多く、全て自分で揃えようとすると時間がかかりますし間違える可能性も高いです。
セットを購入した方が無駄な時間と費用をかけずに済みます。
※実際に私は間違えました。

不動産投資のために取得した方が良いのか

第二種電気工事士は築古戸建てやアパートを対象とした不動産投資をするならば、必ず取得した方が良い資格です。
トイレのコンセントの増設は結構大変ですが、それ以外のリフォームで必要な電気工事は意外に簡単です。
電気屋さんに頼むと1つ頼むだけで数千円、しかもどれだけ簡単な工事でも日程が合わなければなかなかやってもらえないということもよくあります。
リフォーム全てをDIYでやるのは現実的ではありませんが、簡単な修繕を自分でできるようにすると余計な出費を抑えられて大変便利です。
私自身が不動産投資をやっていて、資格がなくて困ったと思ったのは、電気工事士のみです。

取得すべきは第二種電気工事士です。
試験の難易度でいえば、一種も二種も大差ありませんが、第一種電気工事士免状の交付を受けるためには、5年(例外的に3年)以上の電気工事に係る実務経験が必要です。
たとえ試験に合格しても、実務経験証明書の審査に通らなければ、免状の交付は受けられず、電気工事はできなくなってしまいます。

不動産投資においての電気工事士取得のおススメ度は・・・

ちょっとした電気系の修繕が自分でできてとっても便利!