この記事では、
・不動産投資をやりたいけど、どうやったらいいのかわからない
・年収が低くてもできる不動産投資を知りたい
・不動産投資で必要になる知識を体系的に学びたい
という方のために、不動産投資のおすすめ書籍を紹介します。
僕は不動産投資を始める前にも実践中にも、様々な本を読んできました(不動産投資本だけでも軽く200冊以上は読んでいます)。
不動産投資に関する本は毎月のように出版されており、しかも過去に出版されたものだけでも数百冊と膨大にあります。
理想は時間のある限り全ての本を読むことですが、あまりにも本が多すぎるので、
・初心者~中級者は読んで絶対に損はない!
・これを読むだけで間違いなく選択肢の幅が広がる!
・「最低限」これだけは優先して読んでほしい!
という本を厳選してご紹介します。
これだけ読めば十分?
いえ、「最低限」の本です!気になった分野の本はもっとたくさん読みましょう!
初心者投資家向けおすすめ本6選!
まずはアパート一棟、買いなさい!
不動産投資の初心者に最初におススメしたいのが本書です。新旧27刷という不動産投資の本では非常に稀なロングセラーで、令和の最新状況を踏まえて書き直された本です。
不動産投資の全体概要がつかめ、融資からリフォームまで幅広い知識を学べ、優しい語り口で説明してくれているので、非常にわかりやすいです。
僕自身も石原博光さんの本にはかなり影響されており、迷った時にはたまに読む返して、「石原さんだったらどうするのかな」と考えたりもしています。
最速でお金持ちになる絶対法則
どうやったら短期間で会社員生活を抜け出せるのか、『キャッシュフローを積み上げる』という概念を非常にわかりやすく説明している本です。
金融機関の情報などは現在と異なっている部分もありますが、どのように進めていくべきなのか、不動産投資の考え方としては2022年現在でも変わらない内容になっています。
紺野健太郎さんが購入してきた物件や具体的な金融機関など、細かい情報も書いてあるので、どのように進めればキャッシュフローが拡大するのか、具体的なビジョンを描けると思います。
借金ナシではじめる激安アパート経営 不動産投資でつとめ人を卒業スル方法
加藤ひろゆきさんは、融資を利用せずに、現金で激安物件を購入し、自主管理で運営されている方です。多くの不動産投資で語られている不動産投資の常識をぶち壊してくれる劇薬的な一冊です。
僕は加藤ひろゆきさんの本を読むまでは、いまいち不動産投資で成功する姿を思い描けなかったのですが、多くの不動産投資家に影響を与えた「鬼の指値」や「大入袋」、「ニス塗装」など、大変な衝撃を受けました。
難しい理論を学ぶ前にぜひ読んでほしい1冊です。現在も完全に有効な投資法です。
アパート投資で成功したいなら誰も買わない空室ボロ物件を狙いなさい
中村一晴さんは青森の投資家(実業家)で、僕が不動産投資で目指しているスタイルを実践されている方で、この本は僕のバイブルです。
競争せずに利回り20%を狙うための具体的手法(売れ残り物件を購入し、安く効果の高いリフォームを行い、どんなエリアでも満室経営を行う)が解説されています。
10年前と少し古い本ですが、書いてある内容は現在でも全く変わらない話です。
不動産投資をやる前に、どんなエリアで進めたらいいのか、近所でもできるんだろうかと悩んでいましたが、青森で成功できるんだから自宅の近所だって成功できるはずと考えて僕は自宅から30分以内というエリアで不動産投資をやっています。
100万円以下の資金で夢ツカモウ! 「家賃収入」で若くしてセミリタイア&「豊かなジンセイ」を勝ち取る方法!
不動産投資業界では有名で人気の高いふんどし王子(山屋悟)さんの本です。
ふんどし王子さんは、工業高校の卒業で工場勤務をしながら不動産投資を行い、現在では既にFIRE(経済的自立と早期退職)されている方です。
この本では、築古戸建てや新築アパートなど幅広くやっている方で、低資本からどうやって小金持ちになるのか、自身の経験談や、ふんどし王子さんの友人たちの話が紹介されています。
また、不動産投資の話だけに限らず、どうやって仲間やメンターを作るのかという話も紹介されています。不動産投資を始めると、勤め先の同僚とは全く話が合わなくなり、どうしても孤独になりがちです(僕は妻以外に不動産投資を語れる仲間がいませんでした)。
そういった長期的なメンタルの部分も参考になる本です。
最近少しだけ不動産投資を語れる仲間ができました
知識ゼロでも大丈夫!基礎から応用までを体系的に学べる!不動産投資の学校[入門編]
こちらの本は、2008年出版と10年以上前の本ですが、不動産投資の基本的な内容について体系的に整理されています。
講義内容的な内容になっているので、ネット情報収集する前に読んでおくと理解が早いと思います。
不動産投資の幅を広げるおススメの本2選!
常識破りの「空き家不動産」投資術
著者の村上祐章さんは、転貸投資という衝撃的な投資方法の第一人者です。
通常、不動産投資といえば自分で物件を所有するものと考えがちですが、村上祐章さんのやっている方法は、物件の所有者(オーナー)から格安で物件を借りて、自分がそれを貸し出す(転貸借)という一見クレイジーな手法です。
この投資法のすごいところは、
・物件を購入する必要がなく、購入資金は完全に不要
・安くリフォームを仕上げれば総額30万円程度の資金で始められる
・利回りは50%~100%以上と、とにかく高利回りが実現可能
と、不動産投資の常識とかけ離れた成果が出るということです。
ただし、この投資法のデメリットとしては、
・最初の心理的ハードルがめちゃくちゃ高い
・そう簡単には成功できない(数をこなす必要がある)
といったところです。
実は僕も最近転貸投資を最近始めましたが、利回りは50%以上で運営可能です。
転貸投資に関する具体的なノウハウ本は、村上祐章さん以外には出版されていないので、もし興味のある方は本書と、次の「不動産投資の常識を極度に打ち破る! 物件無料ゲット法」という本を読んでください。
こちらは更に踏み込んだ実践的な内容です。
高利回り 新築不動産投資の学校
新築投資というと極端に利回りが低いものをイメージしますが、著者の渡正行さんは土地から仕入れて新築アパートを建設したにも関わらず、その利回りが11%~15%という驚異的な投資を行っています。
利回りの低い新築投資をやっている方たちが理解できないとずっと考えていましたが、新築投資で成功されている方の話を聞いたのちに、この本を読んだら強い衝撃を受けました。なんでもっと早く新築投資をやっていなかったんだろうかと少し後悔しました。
土地から建てる新築アパートに関する具体的なノウハウが記載されている本は非常に少なく、その中でも渡正行さんは飛びぬけてすごい成果を出している方だと思います。
不動産投資の一棟目に新築アパートを建設するのはかなりハードルが高いですが、中長期的なチャレンジ項目としてぜひ読んでおいた方が良いです。
銀行融資の本質がわかる!おすすめの本3選!
不動産投資に関する銀行融資でおススメの本をご紹介します。
なお、更に少し踏み込んだ融資全般の話については次の記事を参考にしてください。
たった4年!学生大家から純資産6億円を築いた私の投資法
石渡浩さんは、学生という属性の良くない状態から不動産投資を始め、数年間で数億円という規模まで拡大された投資家で、低属性不動産投資の銀行融資に関するバイブルです。
石渡博さんの戦略は、地域密着型の地銀や信金を開拓していく手法で、どうやって金融機関を探し、どのように開拓していくのか、銀行交渉や融資の仕組み等、他の不動産投資本にはない実践的な銀行攻略方法を学べます。
2022年現在で出版されている本でも、ここまで詳細に書かれているものは非常に少なく、低属性で融資を開拓したいという方は必ず読んだ方が良いです(最初に読むと理解しにくい部分も多いので、他の本を読んでからの方が良いです)。
僕の融資に関する進め方は、現在でもこの本に書かれた手法をパクって進めています。この本の書かれたころに比べると現在の融資情勢は厳しく、そう簡単に融資を受けられませんが、やり方としては現在でも全く変わらず有効です。
銀行員だった大家が教える! 不動産投資 融資攻略バイブル
著者の半沢大家さんは、元銀行員で、自身の経験やスキルを活かして毎年のように金融機関から融資を受けて新築アパートを建てている凄腕の不動産投資家です。
この本では、いかにしてプロパー融資を受けるかというテーマで、銀行の内部事情も含めて詳細に解説してくれています。
プロパー融資ってなに?
保証協会などの保証や個人属性(給料)を担保に融資を受けるのではなく、銀行が自身のリスクで融資を行う事業性融資のことです。僕のように低属性で不動産投資をやる方にとっては最重要のテーマです
この本で学べることは、
・銀行融資に関する全般の知識(組織、融資事情、評価方法など)
・銀行に提出すべき書類
・格付け評価(評価方法、改善案など)
・著者の進めている新築アパート投資の方法について
などです。
僕も2021年~2022年にかけて新築アパートを建設しましたが、新築投資をやる上でもっと早く知りたかった非常に重要な情報も記載されています。
手持ち200万円から始める! 低リスク・高利回りの不動産投資
不動産投資というと、表面利回りやキャッシュフローで判断しがちですが、IRR(内部収益率)という指標を使って不動産投資を判断せよという、一見初心者では意味不明な話が書かれている本です。
この本を読むまでは、『キャッシュフローの出ない物件を買う意味がわからない』と考えていましたが、自分の頭の悪さを痛感させられた実践的で優れた本です。
融資の効果的な使い方、本当に自分の投資はうまくいっているのか、そういったものを判断するときに役に立ち、ファイナンスの基礎知識として学んだ方が良い本です。
築古再生向け!リフォームに関するおススメ本4選
リスクと闘う不動産投資!
ボロ物件の再生方法に関するバイブルです。
脇田雄太さんは九州でボロ戸建てを激安購入・再生させている投資家で、この本では和式トイレ、古いお風呂、床の傾きなど、ボロ物件の再生を行う際に、どのようなリフォーム方法があるのか体系的に学べる一冊です。
ボロ物件を購入した際に、自分でどのようなリフォームができるのか考える時にも、いつも辞典のようにして参考にしている本です。不動産投資家が行う築古再生のリフォームに関する本で、ここまで具体的に記載されている本は他にないと思います。
「遠方・地方・激戦区」でも満室大家になる方法
先ほどの脇田雄太さんの本は、そもそも使えない家をどうやって最低限使えるようにするのかを学ぶ本ですが、山岡清利さんのこの本は、いかにコストをかけずに魅力的な部屋を作るのか、効果的なリフォーム案を学べます。
アクセントクロスのやり方や造作棚など、リフォームアイディアをそのままパクれるものが多いです。
この本に書いていることを実際にいくつもパクってそもまま利用しています(2022年現在でもそのままパクるだけで魅力的な部屋になります)。
リフォームコスト削減ノウハウ 小林大祐(著)
小林大祐さんの本は、同じリフォーム内容でいかにしてリフォーム費用を削減するのか、具体的なコスト削減ノウハウを解説しています。
業者の探し方(検索方法)から、業者の選定まで、手順に沿って進めることができます。僕もこの本を見ながら工事業者さんを探していきました。
リフォーム工事のコスト削減方法に特化した本なので、物件探しを始めてから読むと良いです。この本のとおりにやれば、間違いなく安くなります。
建築費20%カット! 驚異の儲かる不動産投資術
こちらは、新築(戸建てやアパート等)の建設費、リフォーム工事のコストカットに特化した本です。
こちらの本で学べることは、
- 建設業界の見積書の作り方と利益構造(ハウスメーカー、工務店、職人など)
- 相見積もりで価格が下がらない理由(見積書のカラクリなど)
- 新築物件の建築費を下げる具体的方法(発注方法、間取りなど具体的な手順)
- リフォーム費を下げる具体的方法
といった内容です。
僕も新築アパートを建設しましたが、予めこちらの本を読んでいたおかげでどうすればもっとコストを下げられるのか、建設会社と腰を据えて話し合いを行うことができました。
10年以上前の本で、しかも現在は中古でしか手に入りませんが(しかも価格が高い!)、2022年でもそのまま適用できる内容でした。
新築アパートを建設する前にコスト削減に関する本を可能な限り入手しましたが、本書にしか書いていないこともたくさんあり、新築アパートや新築戸建てに興味のある方は必ず読んだ方が良いです!
ゼロからはじめる木造建築入門
リフォーム工事で見積もりを取る前に必ず読んでおくべき1冊です。
この本では、不動産投資をやる上で必要になる『木造建築に関する知識』を、初心者向けにわかりやすいイラストや説明で解説してくれている本です。
リフォーム工事で業者さんへ見積もりをとったり、多くの職人さんと直接話をすることになりますが、最低限の専門用語を知らないと、間違いなくカモられ、リフォーム費は高くなります。
この本に書いてある用語だけでもさらっと目を通しておくと、なんとなくあのことかなとわかり、ハッタリをきかせられるようになります!(初めてのリフォームでもプロ感を出して話せるようになります)
著者の原口秀昭さんが出しているその他の本も大変わかりやすいので、読んでおくとリフォーム時に大変役に立ちます。
土地の評価方法!これ1冊で十分!
路線価による土地評価の実務
物件購入や銀行融資で必要になる土地の評価額の算定方法を学べる・自分で算定できる本です。
物件探しをしているときには大抵、『路線価 × 土地面積』で簡易的に金額を算定しますが、現実には路線価や土地の形によって複雑な計算をして土地の評価額を算定します。
そういった細かい評価額の計算方法をいちいち覚えておくのは非常に困難で、毎回調べるもの手間でしかありませんでしたが、この本だと具体例から近い土地を探し、それと同じ評価をすればよいだけなので、大変実用的でよく利用しています。
土地の評価額は銀行評価に直結するため、変な形の土地があったときに、本当にその金額で売買して良いのか確認もできますし、指値の根拠にも使えます。
物件探しをするときに、ぜひ手元に置いておきたい1冊です。(難しくて全く中身は覚えられませんが、本を開けば誰でも算定はできます)
交渉術を学べるおススメ本2選!
人を動かす
『人を動かす』は、自己啓発書の原点とも言われている本で、『人を動かす、人に好かれる、人を説得する、人を変える』ための原則を学べ、この考え方を理解し実行できれば物事をスムーズに運べるようになるなと思います。
不動産投資では売買金額の交渉、リフォーム費用の交渉、家賃交渉など、とにかく交渉事ばかりです。
不動産投資の本ではありませんが、ぜひ読んでおきたい1冊です。
トランプ思考―知られざる逆転の成功哲学 [新版]明日の成功者たちへ
言わずと知れた不動産王『ドナルド・トランプ』の本です。交渉術だけでなく生き方や考え方など、とにかくすべてが勉強になります。
交渉に行き詰まりそうなとき、うまくいかないときなど、不動産投資家なら人生のバイブルとして読んでおきたい本です。合わせて、以下の本も全て読んでおくことをおすすめします。
資金繰り表を作るならこの1冊!
使える!資金繰り表のつくり方
銀行に提出書類の中で、大変重要な資金繰り表のつくり方を解説している本です。
資金繰り表を作り始めると、一見簡単なようでどう作るのがいい一番いいのかと大変悩みました。
「何の目的のための表なのか」「会計(財務諸表)とどのようにつなぐべきか」など、そもそもの資金繰り表の考え方で頭をかかえ、色々な本やネットで資金繰り表の作り方を模索しましたが、この本で提案しているやり方が一番シンプルで意味のあるやり方じゃないかと思いました。
現在も僕の作っている資金繰り表(銀行提出用)はこの本をベースに作っています。
銀行融資提出資料の1つに資金繰り表があるので、銀行融資を考えたらぜひ読んでみてください。
まとめ
不動産投資で稼いでいくためには、多彩な分野の知識を広く仕入れていくことが大切だと思います。
最初は不動産投資の書籍だけでも始められますが、進めていくうちにドンドン新しい壁にぶつかり、必然的に勉強し続けなければなりません。
ネットの知識だけでも不動産投資に関する知識は膨大に入手できますが、いずれも断片的な情報ばかりで体系的に必要な知識を学ぶことはできません。
ぜひ書籍を利用してドンドン知識を吸収して、そして動きながら学んでください!