前回は浴室のリフォームについて書いたので、今回は内装について書いていきます。
デザインを考えるのはなんだか楽しそう。
内装のコンセプトを考える
築古物件のリフォーム、特に内装を考える時に大切なのがコンセプトです。
私がコンセプトを決めるときは、物件の雰囲気や変えられない部分に合わせてリフォームすることが多いため、築古の物件だとレトロ感を活かしたり、和室を活かしたりするデザインにせざるを得えませんでした。
①事故物件は木部が全てダークブラウンだったため、ダークブラウンを基調にし、ステンドグラス風のガラスフィルムを使用してレトロ感を出し、②雨漏り井戸物件では部屋数が多すぎてコンセプトがちぐはぐでしたが、古さを活かした和やダークブラウンなどをメインにしていました。
しかし!
今回の井戸物件は室内が適度に手入れされていて綺麗な状態で、古臭くくすんだイメージがなかったのでデザインの幅が広がりました。
2016年当時、テレビでよくカフェ風の部屋やら主婦のDIYが流行っていたのを見ていたのでカフェ風にチャレンジしてみました!
具体的にイメージする
コンセプトがカフェ風と決まったら、具体的なイメージを考えていきます。
考えると言っても想像しただけでは具体的にイメージしにくいので参考写真や画像を探します。
お洒落な雑誌や実際のカフェの内装などを参考にしてもいいのですが、内装がハイレベル過ぎて安価での真似が難しいです。
私も実際に図書館でオシャレな建築関係の本などを何冊も借りて見てみましたが・・・
凝ったデザイン過ぎて真似できる気がしない・・。材料も全部高そう!
という状態になってしまいました。
そのため、私はGoogleで
【カフェ風 部屋 DIY】
と検索して参考画像を探しました。
「DIY」のワードを入れると実際にDIYした方の画像が出てくるので真似やすく、リフォーム方法まで載っている場合が多いので、とても参考になります。
検索結果から物件のリフォームイメージを具体的に決められたら次はクロス選びです。
クロスを選ぶ
柔らかな色調の木目やレンガを基調にしたカフェ風にしよう!と決まったので実際にクロスを選んでいきます。
2棟目の失敗を生かして、今回はアクセントクロスの種類を減らして少数精鋭で挑みます。
統一感を重視し、リビングと洋室のアクセントクロスは1種類にしようと決めていました。
クロスの種類は何百種類もあるので色々試してみたくなってしまうのですが、そこはグッと気持ちを堪えます。
悩みに悩んで決めたのがリリカラのSLW-2737というクロスです。
柔らかな色合いで女性ウケがよさそうで、カフェ風なイメージにもピッタリです!
柄の大きさで失敗
柔らかな色合いで温かみがあるリリカラのSLW-2737。
「張ったらさぞオシャレな雰囲気になるのだろうな」と思っていたらちょっと失敗していました。
あれ・・・想像してたのとなんか違う気がする。写真写りも微妙?
レンガの柄が予想よりもかなり小さく、淡い色と相まって写真映えしなかったのです。
商品画像をよく見直すと、ハンガーがかなり小さいのがわかりますでしょうか?
実はワンちゃん用のハンガーと服だったようですね。
もはや柄を大きく見せるトリックのよう・・・・。
下の小さな画像には親指との比較もあるのでよく確認しておくべきでした。
カタログや見本の切れ端で見るのと、壁に張って遠目から見るのとでは印象がかなり違うため、クロス選びには注意が必要ですね。
部屋の全体の雰囲気は柔らかで可愛らしくなったので満足なのですが、一刻も早く空室を埋めたい不動産投資では写真映えを重視したいところでした。
写真映えをするクロスを選ぶなら柄が大きくて色の濃いものを選ぶべきでした。
ですが写真映えばかりを気にすると落ち着かない空間になってしまうので、加減が難しいところですね。
トイレの内装
トイレとリビングのクロスが同じなのはなんとなく嫌なので別のアクセントクロスを使用しました。
トイレは木目のクロスです。
こちらはサンゲツのFE6217です。
当時使っていたものは廃盤になってしまったのですが、これとほぼ同じ柄です。
実物は若干青みがかった色で柔らかな印象でした。
青みがかったクロスに合わせてミントグリーンの可愛い照明もトイレに取り付けました。
お手頃価格で可愛いのでとても気に入っていたのですが、ここでもまた誤算がありました。
狭いトイレに取り付けると下からしか照明が見えないので傘の内側(白)しか見えず、外側の可愛いミントグリーンがほとんど見えないのです!
せっかく可愛い色だから買ったのに、全く見えないなんてショックでした。
あと裸電球を肉眼で見ると目がチカチカするのであまり良くない気がしますね。
リフォームは本当に難しいです。
想像通りにはなかなかいかず、施工後に気づくことが多いです。
写真の撮り方も最悪で、せっかく爽やかな内装にしたのに台無しの色合いに写ってしまいました。
写真映えする内装を考え、しっかりと写真映えさせる技術も身に着けるのも大切だなと実感します。
汚れ隠しのデザイン張り
前の大家さんがお手入れをしてくれていたおかげで、玄関や階段はまだクロスを張替えしなくてもよさそうな状態でした。
ですが一部どうしても汚れが落ちない部分があったので、以前本で読んだ【デザイン張り】なるものに挑戦してみました!
- 汚れた部分の大きさより大きめに新しいクロスをカットして糊付け
- 張り替える部分の汚れたクロスを丁寧にカッターで切れ目を入れてから剥がす
- 普通のクロスと同じように張ってカッターでつなぎ目を処理する
簡単に言えば汚れた部分のみを張り替えるだけです。
つなぎ目がおかしくならないような柄を選ぶのがベストで、木目やレンガの柄に合わせて切るとデザイン張りがしやすいです。
リビングに使ったレンガ調のクロスがかなり余っていたため、余りを利用してデザイン張りをしてみたところ、うまくいったような気がします!
全面張り替えるよりも時短でコストもかかりませんし、オシャレに見えるなら一石三鳥ですね!!
ぽつんと一か所だけや、汚れた部分のみの最低限な部分だけだとバランスが変になってしまうので、全体のバランスを見て汚れていない場所も張り替えた方が自然に見えます。
腰壁風に下半分だけを張り替えるという方法も本で紹介されていたのですが、腰壁風なら張り方を考えずに済みますし、汚れた半分だけを交換すればいいので今後試してみたいなと思っています!
次回は井戸水の一波乱について書いています!
井戸はリスキーです!