戸建て賃貸での騒音問題と解決法【叫び声・ペットの鳴き声】

戸建て投資は管理がとっても楽でほとんど手間がかかりませんが、たまーに事件が起こります。
今回は戸建てで起こった叫び声の騒音問題と、ペットの鳴き声の騒音問題について、出来事とその解決方法をご紹介します。

戸建てなのになぜ騒音問題？

戸建ては集合住宅と違い、家と家が離れているので音問題は起こりにくいのですが、土地が狭く、隣家と密接している場合には騒音問題が稀に起こってしまいます。
今回起こった騒音問題も隣家との距離がとても近い2物件でした。

小さい子供が3人いるファミリーが入居してくれた落書き物件と、ヤンキーが入居した物件です。

母親がヒステリックに叫ぶ！

騒音問題を起こした落書き物件に入居したのは若い夫婦でした。
契約時には小さな子供が2人でしたが、入居後に1人出産されていたようで、赤ちゃんと幼稚園児とまだ小さな子供の3人を育てていました。

小さな子供3人の育児はとても大変だったのでしょうね・・。
母親がヒステリックになってしまって、怒鳴ったり叫んだりと騒がしく、子供たちも怒られて泣き叫ぶという負の連鎖が起こってしまったようでした。

隣家からクレーム

騒音のクレームは隣家の人の良さそうなおじいさんからでした。

最初は母親や子供を心配する風なクレームでした。
落書き物件は、客付けしてくれた不動産屋さんが、更新も任せると管理を無料でしてくれる良心的な不動産屋さんだったので、まずは不動産屋さんへ電話をして遠回しに優しく注意してもらえるようにお願いしました。

そして後日～

やはり注意されただけでは改善しませんでした。
子育てに疲れ切ってヒステリックになってしまっている状態ですので、環境が改善されない限りは、母親の叫び声も改善するはずがありません。
家庭内、さらに子育てに関する問題なので、もう大家が介入してどうにかなる問題ではないように思います。

虐待も疑われる場合は、警察や児童相談所を頼るしかありません。
大家がしゃしゃり出て「静かにしてください」と言ったところでなんの効果もないでしょう。

更新しないで！！

一向に改善しない母親の叫び声に堪忍袋の緒が切れた隣家のおじいさん・・・・

やたらに詳しく家の状態を教えてくれる隣家のおじいさん・・・・一体何情報なのでしょうか。
確かに騒音問題は深刻で、昼夜を問わずヒステリーを起こしている叫び声は迷惑極まりないですよね。

ですが、大家が退去しろと言っても入居者側が拒否したらどうにもなりませんし、家賃を滞納しない限りは強制執行もできません。
もし、退去に応じてくれても大家都合の立ち退きという形になれば多額の立退料が発生してしまいます。

（本心は滞納しない入居者だから退去してほしくないとは言えませんが）

さて、どうやってこの騒音問題を解決しましょうか・・・・。

意外な解決方法

実は、「更新しないでくれ！！」と言われた直後に解決したのです！！

解決方法は・・・・

その後一切、おじいさんから騒音のクレームは来なくなりました。

「ご希望であれば物件を売ります」という言葉は、お金がないしクレームも酷くて物件を手放したくなって投げやりに言ったわけではありません。

実は、隣家は落書き物件の4倍はある敷地に立派な家が建っており、しかも愛車は高級外車のお金持ちなおじいさんだったのです！
なので、「あなたが物件を買い取って大家として解決してみたらどうだろうか」と言う気持ちを込めて「売ります」と言ったのです。

「隣の土地は借金してでも買え」という言葉もありますし、財力がある方なので今後の平穏な生活のためならメリットはあるのです。

実際には借入をした金融機関の信用問題に関わるので、あまり売却したくはありませんでしたが、隣家のおじいさんが「じゃあ買ってやる！」と言うなら本当に売却する覚悟でした。

一件落着？

隣家のおじいさんからのクレームはピタリと止まりましたが、ヒステリックな母親がどうなったのかは実は全くわかりません！
子供が成長してヒステリックが治まった可能性もあるので、そちらを信じたいものです・・。

隣家のおじいさんのクレームから1年半ほど経ちましたが、現在何事もなく入居中です。

ヤンキーの犬が鳴きやまない！

ペットの鳴き声で騒音問題を起こしたのは外壁が落ちた戸建てに入居したヤンキーでした。
契約時にはペットを飼育するとは聞いてませんし、別居に伴う単身での入居とのことでしたが、実態は全く違っていました。

隣家からのクレーム

隣家に住むのは若くて優しい夫婦でした。
その奥さんから

なんと、契約時にペットは飼わないと言っていたのに庭で犬を飼っていると隣の奥さんから情報がありました。
しかも女性も同居しているなんて契約条件と全く違います。

騒音の主に伝える

さっそく問題のヤンキー入居者に電話を掛けますが、何度かけてもつながりません。
なぜ問題を起こす人は電話に繋がらない率が高いのでしょうか？

そのためSMSで犬の飼育方法と、鳴き声について注意しました。

SMSでは返事があったので、少し様子を見ることにしました。
本当はペットの飼育は許可していない件と、同居人の件も問いただしたかったのですが、話がややこしくなりそうだったので、まずは犬の飼育方法と鳴き声をどうにかしてもらうことだけを伝えました。

再度隣家からクレーム

騒音の主のヤンキー入居者に連絡したし、これで大家の仕事は完了！と解放感に浸っていたところ、またもや隣の奥さんから連絡がありました。

SMSで一度注意しただけで飼育方法を改善し、鳴き声も抑えてくれるほど大家業は甘くはありませんでした。

犬の鳴き癖は注意して簡単に直るはずがないですよね・・・。

直接注意しに行く！

SMSでは全く効果がなかったので、直接行って注意することにしました。
物件の庭は想像以上に荒れていました。

• 昔ながらのプラスチック製の犬小屋
• 土の上にしま〇らに売ってそうな汚れたクッション
• 部品入れのような箱に水
• 汚れた器
• 庭が糞だらけ

問題の犬は、私たちが家の前を通っただけでかなり吠えてきました。
中型犬で茶色くフワフワの毛をした可愛い子でしたが、近づくとひどく怯えて犬小屋に入って威嚇してきました。

クレーム通り、飼育環境も鳴き声もひどい状態です。
さっそくチャイムを鳴らしますが、不在でした。そのため、準備してきた注意喚起の手紙を投函して、犬の世話を少しして帰りました。

公共機関に相談する

飼育環境を実際に見て、明らかにしっかりと飼育できていない上に鳴き声も酷かったため、隣の奥さんのアドバイスどおりに動物指導センターに連絡をしてみました。

動物指導センターの対応

電話で連絡したところ、「一度訪問して様子を見てみます」とのことで、後日訪問してくれたのですが不在だったため指導のお手紙を置いてきただけでした。
あからさまな虐待だと認められない限りはお手紙などの指導だけのようです。

警察の対応

入居者とは電話がつながらず、最初のSMSの返信以降、全く連絡がつかず、何度か訪問しても不在が続いたため、警察にも通報しました。
警察も何度か訪問してくれ、出会えた際に犬の鳴き声について指導してくれました。

警察からの注意だと威圧感が違うので動物指導センターよりも効果的な気がします。

鳴き声が止んだ！

動物指導センターと警察への通報が効いたのか、騒音問題は解決しましたが、犬の姿がどこにも見当たらなくなってしまったのです！
処分されてしまったのか、室内で飼うことにしたのか全く分からずにモヤモヤしたのを覚えています。

心配になって物件に行くと繋がれていた鎖だけが残されて、犬も犬小屋も消えていました。
そしてヤンキー入居者も不在。
嫌な予感がします。

ヤンキー入居者も消える

何度かヤンキー入居者に電話やSMSを送ってみるものの、今度はスマホが解約されてしまって完全に連絡が取れなくなってしました。
物件に様子を見に行っても、犬もヤンキー入居者も居ません。
ポストにはぎゅうぎゅうに詰められた手紙・・・・。

ヤンキー入居者は犬と共に消息をくらませてしまいました。
夜逃げです。
元々家賃も滞納気味でしたし、前の住居でも退去の手続きをしないまま出て行ってしまっていたそうです。

アパートと戸建ての騒音問題の違い

アパートと戸建てどちらも所有し、全て自主管理をしているので違いについて比較してみました！

アパートの主な騒音問題

• 友達が集まって騒ぐ
• 足音が響く
• ドアや窓の開け閉め音
• 音楽が響く

私の所有しているアパートはペット不可で単身者がほとんどのため、上記のような騒音問題がほとんどです。
騒音のクレームは年に数回来ますが、注意喚起の手紙を配るか、本人に直接注意するだけで嫌な作業ではありますが比較的楽です。
（入居者間で通報などはあったそうですが）

戸建ての騒音問題

• 母親のヒステリックな叫び声と物音
• 犬の鳴き声

戸建ては10戸以上所有していますが、騒音問題はこの2件だけです。
戸建てなら家が離れているため騒音問題は起こりにくく、クレームが来るほどの騒音問題に発展すると深刻な状態になっていて解決するのは難しい印象です。

まとめ

戸建てで起こった騒音問題について、ヒステリックな母親の叫び声と、ヤンキー入居者の犬の鳴き声について詳しく書いてみました。
戸建てで起こる騒音問題は、アパートと違い大変でしたが、めったに起こらないのでご安心ください！

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