この記事では、
- 大家さんの入居審査って何をやっているの?
- 入居審査を通りやすくするコツはあるの?
という疑問について、大家ぶたどんが解説したいと思います!
色々と細かいことチェックとかするの?
いえ、不動産屋さんから聞く印象で判断するだけで、ほぼ何も見てません・・
大家の入居審査は何をやっているのか?
「大家さんの審査が通りませんでした・・」
と不動産屋さんに言われて入居の審査に通らなかった方もいらっしゃると思います。
一体大家の入居審査とは何なのでしょうか?
もらった書類と印象から判断するだけ
大家の審査と言っても、実は不動産屋さんから貰った資料を見て主観的に判断しているだけの場合がほとんどです。
大家が自ら身元の調査をすることはほとんどありません。
調べるとしても名前をネットで検索してみたり、現住所をグーグルマップで検索する程度で、ほとんどの大家さんは貰った資料を見ているだけです。
じゃあ見た目が好みじゃないからダメってパターンもあるの?
顔に刺青が入ってたらありえますね
大家がもらう資料
大家が不動産屋さんから貰う資料は次の2つです。
- 入居申込書
- 身分証明書(ない場合もある)
入居申込書は保証会社の審査申込書と兼ねているので、保証会社と大家へ送られます。
身分証明書は不動産屋さんによって貰えたり貰えなかったりします。
入居申込書しかもらえない場合が多いので、大家はほとんど入居申込書の内容のみで判断します。
大家の入居審査を通りやすくするコツ
コツ① 不動産屋としっかりコミュニケーションをとって情報を伝えてもらう
大家へ伝わるのは入居申込書(審査申込書)に記載した情報のみのため、項目にない部分については判断のしようがありません。
そのため、担当者に「入居希望者はどんな人なのか?」と質問する大家もいます。
内見時などに不動産屋さんの担当者としっかりコミュニケーションを取り、人柄を理解してもらいましょう。
また、担当者から大家へ伝えておきたいことがあれば申し込む前までに伝えておきましょう。
コツ② 配偶者の収入など、アピールできるものは記載する
共働きで自分の収入だけでは心もとない際は、配偶者の収入を伝えると印象がかなり変わってきます。
申込書に記載する欄はないので、不動産屋さんに了承を得てから空欄などに記載しましょう。
空欄への記載を断られた場合はメモや口頭で配偶者の収入も考慮してほしい旨伝えておきましょう。
記載する欄がないからと伝えないでいると、「この収入でこの家賃は厳しいよね」と判断されてしまいます。
コツ③ できるだけ丁寧な字で記入する
審査申込書は急いで書いてしまって、雑になってしまう場合が多いかと思います。
ですが、字を雑に書いているか丁寧に書いているかで、第一印象は変わってきます。
履歴書までとはいきませんが、丁寧に書くように心がけた方が印象がよくなります。
とは言っても、他に強烈なダメ要素があると丁寧さは消し飛びますので重要度は低いです。
実際に申込書を丁寧に書いてくれた人はしっかりした人が多いような気がします。
コツ④ 入居日を早めに設定する
入居日が近い方が早く家賃が入るため大家側は助かります。
そのため、入居日がかなり先の場合は早めに入居日を設定した方が大家から断られにくくなります。
入居予定日はなるべく1ヶ月以内にしましょう。
大家審査に落ちやすい要因
大家の審査で落ちやすい要因を紹介していきます。
勤続年数が数カ月
勤続年数が数カ月の人はとても印象が悪いです。
勤続年数が短い=転職を繰り返す人
という印象が強く、転職を繰り返す人は滞納する人も多いため大家にとっては避けたい人物です。
転職してすぐのときは以前の勤務先の勤続年数を伝えておくと大家も安心します。
入居申込書(審査申込書)は保証会社によって様式が異なり、前職の勤続年数を記載できる場合もあるのですが、ない場合がほとんどですので忘れずに伝えましょう。
かなり印象がかわるポイントです!
勤続年数なんて気にしたことなかったなぁ
滞納する人のほとんどが勤続年数の短い人なのでどうしても警戒しちゃいます
運転免許証の裏が文字だらけ
運転免許証の裏は住所が変わると新住所が記載されます。
裏面が文字だらけの引越しを繰り返す人は大家にとっては避けたい人物です。
入居してすぐに退去されてしまうと、
- 空室期間の家賃の損失
- 広告費の出費
- 募集、契約の手間が増える
など、大家にとってはとても困る事態になるのです。
退去してハウスクリーニングのみで次の入居者を決められたらいのですが、修繕があれば大家の負担も発生するので痛手になります。
「今回は長く住むつもりです!」
とだけ伝えても信用がないので、引越し回数が多い理由と今回は長く入居する根拠を示してくれれば大家は少しは安心するかもしれません。
「今回は長く住む」って言いきった人が早々に引っ越すんですよね・・
入居日がかなり先
入居日が2ヶ月先など、かなり先の日程になっていると、その間空室になってしまい家賃は発生しないので嫌がる大家が多いです。
「長期間空室だったのがやっと埋まる」というケースなら多少先の入居日でも待てますが、一刻も早く空室を埋めたい場合や人気の物件の場合は、他に早く入居してくれる人がいればそちらを優先してしまいます。
どうしても住みたい場合は入居日を早めに設定しましょう。
外国人
日本語が話せない外国の方だとトラブルがあった際の意思疎通に困ってしまったり、文化の違いからゴミ問題や部屋の使い方の問題などに不安を感じてしまい断ってしまう大家が多いです。
また、外国籍の方だと退去の報告をせずに勝手に自国に帰ってしまうというケースもあるため、用心深くなってしまうようです。
保証会社の審査に通れば金銭的な心配は減るものの、外国人の犯罪の報道などを見て躊躇してしまう場合が多いように思います。
保証会社が通り、通訳をしてくれる人がちゃんといたり、緊急連絡先が日本人の知人であれば大家も少し安心するので通りやすくなるかもしれません。
本当に悩ましいんです・・
障がいを持っている
家借りる時に親が聴者って結構大きいアドバンテージ。私、必ず審査で1回以上は断られるんだよね。大家NGで。周りに聞いたら親が聴者のろう者は断られたことがない人が多い印象。デフファミリーはその辺りどうなのか気になる&ここ可視化されているのかな?
— 牧原依里 MAKIHARA ERI (@MakiharaEri) June 7, 2022
障がい者の差別はしてはいけないのですが、大家は自分の物件がその障がいに適しているかわからず不安なためお断りしている場合が多いのだと思います。
- 目が見えない方だと適さない部屋で怪我をさせてしまったら・・
- 体が不自由な方だと物件内に段差がいっぱいあるから不安
- 耳が不自由な方だと自分の物件では不便なのでは・・
- 知的障がいの方と他の入居者はうまくやっていけるだろうか
というように、大家はわからないことだらけなのです。
「わからないから断っておこう」という大家が多いので、不安を解消させるように説明をしてもらえると大家は安心できます。
大家さんもわからないことは怖いんだね
シングルマザー
部屋を借りるときは3つの審査をクリアする必要があって
— たくや社長 | 地場不動産 (@fudousanlove) August 21, 2021
1) 保証会社
2) 管理会社
3) 大家さん
この3つ全てがOKにならないと契約に至らないんだけど、シングルマザーの部屋探しはまだまだ偏見がある。
シングルマザーも大家の審査に通りにくいようです。
私の場合は保証会社さえ通ればシングルマザーの方を断ったことがないので、なぜNGなのかは不明なのですが、高齢の大家さんは偏見を持っている方がいるのかもしれません。
ペットが許容範囲外
ペットに関しては保証会社の審査には影響がないのですが、大家の審査は厳しくなります。
ペット可物件でも飼育できるペットが限られており、珍しいペットや大きなペットなどを飼いたい場合は大家審査で落とされてしまう場合が多いです。
(入居申込み前に断られるケースがほとんどですが)
中でも大家からNGされやすいのは
- 大型爬虫類
- 大型犬
- 多頭飼い
- 猫
- その他の珍しいペット
などで、小動物や犬猫以外だと断られやすくなります。
敷金の積み増し、家賃アップなどで審査が通りやすくなります。
緊急連絡先が知人
緊急連絡先が知人の場合、親族と何らかのトラブルで疎遠なのではないかと考え、いい印象にはなりません。
また、入居者にトラブルが発生した際も、連絡先が知人だと心もとないので親族の方が何かと安心感があります。
親族に連絡したら「縁を切りましたから」と言われるケースもあるんですけどね・・
まとめ
本記事では大家の入居審査について解説しました。
要点は次のとおりです。