- 初期費用が高いので、少しでも安くする方法を知りたい
- 不動産に関する知識とかゼロでも大丈夫かな。
- 安くしたいけど詐欺とかだまされるのが恐い・・
このような悩みを解決できる記事を用意しました。
本記事を読めば『賃貸の初期費用を安くする方法』を全て理解でき、引っ越し代を節約できます。
- 初期費用を安くする方法をまとめました
- 初期費用を安くする際の注意点
- 初期費用が払えないときの対処方法
この記事を書いている私は、関東の田舎でアパートや戸建ての大家をやっています。
日々、お部屋探しをしている方や不動産屋さんとかかわっていますが、同じお部屋でも、どのように入居したかによって初期費用は10万円以上差が出ています。
不動産業界の裏も知っている私が『初期費用を安くする方法』を丁寧に解説します。
賃貸の初期費用を抑える・安くする方法12選!
それでは早速、賃貸の初期費用を抑える・安くする方法についてご紹介していきます。
賃貸の初期費用を抑える方法順番に解説していきます。
方法①:敷金礼金ゼロの部屋を探す
まず、一番簡単な方法は、敷金礼金ゼロのお部屋を探すことです。
ほとんどの賃貸アプリやポータルサイトでは、敷金・礼金なしで絞り込みが行えるので、こちらにチェックを入れて探してみましょう。
方法②:フリーレントのある部屋を探す
初期費用を抑える2つ目の方法は、フリーレントのある部屋を探すことです。
フリーレントとは家賃の免除期間のことで、最初から1カ月間無料になっているお部屋もたくさんもあります。
例えば、スモッカという賃貸アプリで、東京都内の「敷金なし」「礼金なし」「フリーレント付」のお部屋を検索すると、8,788件ありました!(2023年2月時点)
先ほどの敷金礼金ゼロに加えて、フリーレント付の条件で絞るだけでもかなり初期費用は安くなります。
ちなみに、先ほどご紹介したスモッカというアプリだと、様々なこだわり条件で特集が組まれており、『初期費用10万円以下の賃貸』も一括で検索できます。
スモッカのアプリの詳細については、『まるわかり!スモッカの評判・使い方について』を参考にしてください。
方法③:不要なオプションを外す
初期費用を抑える3つ目の方法は、不要なオプションを外すことです。
仲介業者から勧められる(自動的に見積書に入っている)任意契約のオプションとしては次のようなものがあります。
- 消火剤・消火器
- 消臭・消毒・害虫駆除サービス費用
- 24時間安心サポート費用
人によって役立つものもありますが、入居期間中に一度も使わない方も多いので不要だと思ったら外すと良いです。
なお、仲介業者や物件によっては強制加入になっている場合もあります。
方法④:鍵交換をしない
初期費用を抑える4つ目の方法は、鍵交換代を節約することです。
こちらは節約すべきか悩ましい項目ですが、もし鍵交換をしなければ2万円前後安くなります。
一般的には入居時に鍵交換を実施しますが、予め鍵交換を実施済みで交換代のみ請求されることもあります。
鍵交換を実施する場合であっても、交渉次第では大家に負担してもらうといったことも可能です。
方法⑤:月初めに入居する
初期費用を抑える5つ目の方法は、月初めの入居として、前払家賃を減らすことです。
多くの場合、当月分+翌月分の家賃まで契約時に初期費用として支払いますが、翌月分を月末に支払うといったこともできます。
後々支払うのでトータルでは節約になっていませんが、初期費用として支払う額を抑えたいときには有効です。
「翌月分は契約書通りに月末支払いにしてもらえませんか?」と聞けば大抵はOKです
方法⑥:火災保険を自分で契約する
初期費用を抑える6つ目の方法は、火災保険を自分自身で契約することです。
ほとんどのお部屋では管理会社指定の火災保険へ加入しますが、年間で1万円程度と少し高めです。
指定の火災保険を使用せず、自分自身で別の安い火災保険へ加入すれば年間5千円未満で済むものもあります。
大家の立場としては、万が一のために加入さえしてくれれば問題はないので、交渉次第では外すこともできます。
入らないって選択肢はないの?
もし火事になったら安くても数百万円単位の賠償請求なので、入居者自身を守るためにも必須ですよ
方法⑦:保証会社から連帯保証人へ切り替える
初期費用を抑える7つ目の方法は、保証会社を利用しないで保証料の支払いをなくすことです。
ほとんどの賃貸住宅では保証会社の利用が必須条件となっており、保証会社へ支払う初回保証料(家賃の30%~100%程度)が初期費用として必要になります。
もし保証会社を利用しなければ保証料の分だけ初期費用を抑えられますが、大家からするとリスクなので単純に保証会社を利用しないといった条件は受け入れてもらえません。
そこで、保証会社の代わりに誰か信頼できる人を連帯保証人にできれば、大家としても保証会社を利用しないといった選択肢も取りえます。
ただし、この方法は相当信頼できる方が連帯保証人でないと了承してもらえないので、外せたらラッキーくらいで考えた方が良いです。
学生が契約者で、親が連帯保証人だと保証会社を利用しないことも多いです
方法⑧:大家と直接契約する
初期費用を抑える8つ目の方法は、大家と直接契約することです。
大家と直接契約すれば仲介手数料は不要で、また24時間安心サポートなどのオプションも一切なく、初期費用は大幅に安くなります。
ただし、大家が自ら募集していないと契約は難しく、また仲介業者が入らないので火災保険など必要なものは全て自分で用意しなければいけないといったデメリットもあります。
大家と直接契約したい方は、「ジモティー」で探すと見つけやすいです。
詳細は、「大家と賃貸物件を直接契約する方法!」の記事を参考にしてください。
方法⑨:交渉して値下げする
初期費用を抑える9つ目の方法は、不動産屋さんと大家さんに対して値下げ交渉をすることです。
元々敷金・礼金があったお部屋だったとしても交渉次第で「敷金・礼金ゼロ」「フリーレント付」へ交渉もできます。
- 基本的にほぼ全ての項目について交渉は可能(ただし、それが通るかどうかは別問題)
- 初期費用を交渉するなら、必ず『入居申込直前』に行うこと
- 初期費用の値下げ交渉に成功させるためには、「①繁忙期を避け」、「②入居を約束し」、「③仲介業者に協力を求めて」、「④項目を絞って」交渉することが大事です。
- ただし、交渉の仕方を間違えると入居できないといったリスクもあります
詳細は『【失敗したくない方へ】賃貸初期費用の交渉術!』を参考にしてください。
方法⑩:キャッシュバックを利用する
初期費用を抑える10個目の方法は、キャッシュバックのあるサイトを利用して申し込むことです。
賃貸ポータルサイトで最も利用者の多いのがSUUMOですが、そういった大手ポータルサイトの情報をまとめて掲載しているサイトやアプリがあります。
そういったサイトやアプリの中には、サイトを通して気になるお部屋へ申込をすれば運営会社からお祝い金がもらえるといったものがあります。
例えば『キャッシュバック賃貸』というサイトから申し込めば最大10万円お祝い金がもらえ、『スモッカ』というアプリを利用すれば賃料1カ月分(最大5万円)お祝い金を受け取れます。
お祝い金がもらえるのは引越後なので初期費用自体は安くなりませんが、対象者全員が受け取れるサービスなので、もし同じお部屋が掲載されていたら利用しないと少し損します。
同じ部屋で、同じ不動産屋を利用しても、サイトやアプリを使ったかで変わるんです
方法⑪:仲介手数料を安くする
初期費用を抑える10個目の方法は、仲介手数料を安くすることです。
一般的には不動産屋さんへ仲介手数料として賃料1カ月分を支払いますが、こちらの金額を安くすることもできます。
不動産屋さんへ値下げ交渉して安くすることもできますが、次のいずれかの方法であれば交渉せずに仲介手数料を安くできます。
- 仲介手数料が安くなるサイトを利用する
- 仲介手数料の安い不動産屋を利用する
仲介手数料が安くなるサイトを利用する
ポータルサイトの中には掲載物件全て仲介手数料が安いサービスもあります。
代表的なものとしては、「airdoor」というサイトは仲介手数料が0円または2.2万円で、「ウチコミ」は全物件仲介手数料無料です。
どちらもサイトに掲載された物件限定ですが、仲介手数料を大幅に節約できるのが特徴です。
仲介手数料の安い不動産屋を利用する
もう1つの方法は、仲介手数料の安い不動産屋から入居申込を行うことです。
知らない方も多いのですが、大手ポータルサイトに掲載されたお部屋であれば、どこの不動産屋からでも入居申込や契約はできます。
最初から仲介手数料の安い不動産屋で見積もりや入居申込を行えば、一切交渉せずにほぼ全てのお部屋を安く契約できます。
仲介手数料の安い不動産屋といえば「エイブル」(仲介手数料半月分)が有名ですが、もっと安い不動産屋もあります。
例えば、東京23区なら【東京なっトク部屋探し】(仲介手数料0円~2万円)、千葉・埼玉・神奈川ならタダスム(仲介手数料0円~3.3万円といった会社が仲介手数料地域最安値です。
全国的に対応している会社だとAWANAI賃貸(仲介手数料半月分)といった会社もあります。
それぞれの詳細は、こちらの記事にまとめたので参考にしてください。
賃貸の初期費用でいらないもの
初期費用を安くする方法をご紹介しましたが、実際にどの項目が必要ないものでしょうか。
そこで、初期費用のうち
をそれぞれ解説したいと思います。
初期費用のうち交渉できる項目
賃貸物件へ入居する際の初期費用のうち、絶対に安くならないものはありません。
賃貸住宅の初期費用には次のようなものがありますが、これらすべてについて交渉できます(ただし、交渉の難易度は全然違います)。
- 消火剤・消火器
- 消臭・消毒・害虫駆除サービス費用
- 24時間安心サポート費用
- 契約事務手数料
- 仲介手数料
- 鍵交換代
- 火災保険料
- 敷金・礼金
- 前払家賃
- 保証会社への初回保証料
もし交渉して安くしたいという方は、『【失敗したくない方へ】賃貸初期費用の交渉術!』を参考にしてください。
むやみに交渉すると失敗しますよ
初期費用のうち、いらないもの
初期費用のうち、次の項目については基本的に任意オプションであり、多くの方にとっては不要な場合が多いです。
賃貸の初期費用のうちいらないもの- 消火剤・消火器
- 消臭・消毒・害虫駆除サービス費用
- 24時間安心サポート費用
ただし、人によっては役立つこともあるので、もし見積書に入っていたら、どのようなサービスなのか確認してみましょう。
ゴキブリに遭遇したくない人は、害虫駆除もおススメです
また、見積書の中で次の費用が請求されていたら、他の不動産屋で契約した方が良いと思います。
初期費用のうち本来不要な項目- 契約事務手数料、契約書作成費用など
何の費用なの?
仲介業者の+αの報酬です
本来、入居者が仲介業者(不動産屋)へ支払う報酬は、仲介手数料のみのはずですが、たまに別名目で追加請求されることもあります。
こういった不動産屋さんに出会った時は、どうしてもその不動産屋で契約しないといけない事情がない限りは、他の不動産屋へ行った方が良いです。
初期費用のうち、安くできるけど交渉しない方が良いもの
初期費用のうち仲介手数料については交渉しない方が良い項目です。
なぜなら、(+αでの請求がない限りは)仲介手数料が仲介業者へ支払う唯一の報酬であり、仲介手数料を削減されると仲介業者はやる気を失ってしまうからです。
フリーレントや礼金・敷金などの初期費用は仲介業者では判断できず、仲介業者から大家へ交渉を行います。
交渉が成功するかどうかは仲介業者のやる気による部分も大きく、「仲介手数料以外の項目を削減する」とした方が協力を得やすいです。
もし仲介手数料を安くしたい場合には、最初から仲介手数料の安い不動産屋を利用した方が良いです。
仲介手数料の安い不動産屋は『仲介手数料の安いおすすめ不動産屋ランキング』を参考にしてください。
【プロフ】→『仲介手数料はしっかりお支払いするのでトータル金額下がりませんか?』と交渉。それなら営業マンは頑張って大家など方々に条件交渉してくれる。報酬の値引きは✖️
— たまちゃん|高卒なら『起業』『投資』『資産運用』 (@tamachan_1218) November 11, 2022
事前に知っておきたい!初期費用を安くする際の注意点
本記事でご紹介した方法を使えば、初期費用はかなり安くすることもできます。
ただし、後で失敗したということがないよう、初期費用を安くする際の注意点もチェックしておいてください。
- 注意点①:初期費用の支払い額だけで判断しないこと
- 注意点②:交渉しすぎると入居できないリスクもある
- 注意点③:同じ部屋でも申込方法によって初期費用は大きく変わる
注意点①:初期費用の支払い額だけで判断しないこと
今回ご紹介した方法以外にも初期費用を分割で支払い、見た目上の初期費用を削減させるサービスもあります。
こういった分割払いのサービスは支払うお金が少なくなる半面、うまく利用しないとトータルで支払う金額が非常に高額になります。
分割払いのサービスは記事の後半で説明しているので、そちらもご確認ください。
注意点②:交渉しすぎると入居できないリスクもある
2つ目の注意点は、交渉の仕方によっては入居を断られるリスクがあることです。
本記事で初期費用を安くできる方法をいくつかご紹介しましたが、「全て安くなるなら全部値切ってやる」と思って下手に交渉すると、不動産屋から嫌がられるだけでなく、入居申込自体お断りされます。
「嫌がられたら別の不動産屋へ行けばいい」と思われる方もいますが、入居申込をすれば悪い情報も全て大家や管理会社へ伝わるので、大家審査で断られる可能性もあります。
うまく交渉すれば安く引越しできる反面、失敗すると入居できないリスクもあることを十分認識しておきましょう。
ぼくの管理物件にお客さんからダイレクトに問合せがあり、礼金なし or 家賃下げる or フリーレントと交渉してきたので出禁にした。
— たくや社長 | 地場不動産 (@fudousanlove) February 10, 2023
こういう何でもかんでも交渉しないと気が済まない人はクレーマー気質だからな。
注意点③:同じ部屋でも申込方法によって初期費用は大きく変わる
3つ目の注意点は、同じ部屋であっても申込方法次第で初期費用は大きく変わることです。
これまでに紹介した内容の繰り返しになりますが、仲介手数料の安いポータルサイトから申し込む、または仲介手数料の安い不動産屋から申し込めば、それだけでも数万円初期費用を抑えられます。
例えば、東京都にある新築マンションの例ですが、SUUMOの掲載情報を見ると、仲介手数料は賃料の1.1カ月(約12.5万円)です。
こちらの素敵なお部屋を先ほどご紹介した「airdoor」というサイトで探すと、仲介手数料は0円です!
他に余計な費用がかかるとかないの?
仲介手数料以外全て一緒です!掲載している会社も同じです
このように知っているかどうかで初期費用は大きく変わってきます。
ぜひ本記事で紹介した内容をしっかりと学んでから部屋探しをしてみてください。
初期費用が払えないときの対処方法
本記事でご紹介した方法を実践すれば、初期費用はかなり抑えられると思います。
しかし、それでも初期費用はかなり高額となってしまう場合もあります。
もし初期費用を一括で払うのが難しいという方は、次の方法を用いれば初期費用を分割で支払えます。
- ゼロすむ
- smooth
- クレジットカードで分割・リボ切替
- キャッシング
- 大家、管理会社へ分割払いを交渉
- 初期費用の安いお部屋を探す
- クレカリ賃貸
それぞれの方法の詳細については、『賃貸の初期費用が払えないときの解決策』の記事で解説しているので気になる方は参考にしてください。
この中にも、支払額が超高額になってしまうサービスもあるので、利用する際にはどういったデメリットがあるのかしっかりチェックしてください
【関連記事】
>>賃貸の初期費用が払えないときの解決策
まとめ|確実に初期費用を安くする方法
本記事では、初期費用を安くする方法をまとめてご紹介しました。
手軽にできるものから交渉が必要なものまでありましたが、正直どれか1つだけでも実践すれば確実に初期費用は安くなります。
自分自身でガッツリ交渉したいという方は以前ご紹介した『【失敗したくない方へ】賃貸初期費用の交渉術!』を読んで、どこまで安くできるのかチェレンジしてみてください!
「交渉が苦手」もしくは「断られるのが恐い」という方は、キャッシュバックを受け取れるサービスか、最初から仲介手数料の安い不動産屋を利用すると良いと思います。
頑張って安くて良いお部屋に引越しましょう!
どこかに良いお部屋ないかなぁ
私の管理しているアパートがおススメですよ♪
【キャッシュバックを受け取れるサイト】
・キャッシュバック賃貸
【キャッシュバックを受け取れるアプリ(無料)】
賃貸の部屋探し・物件検索・不動産のお部屋探しアプリ スモッカ
株式会社じげんposted withアプリーチ
【初期費用を安くしてくれるサービス(大家への交渉も無料)】
- 【東京なっトク部屋探し】:『東京都23区+その近郊』、仲介手数料無料または2万円、
- タダスム:『関東』、仲介手数料無料または3.3万円
- AWANAI賃貸:『全国』、仲介手数料半額