この記事では、
- 賃貸物件にある24時間安心サポートって何なの?
- 見積もりに勝手に入ってたけど、強制なの?
- 断っても大丈夫なものなの?
という方へ、24時間安心サポートの詳細から業界の裏側まで、大家のぶたどんが解説したいと思います!
本記事を読めば、
『24時間安心サポートとは何なのか』
『加入は必要なのか、そもそも必須なのか』
『断り方と、断れない場合の対処方法』
といったことが全て理解できます!
高いけど加入しなきゃ住めないの?
いえ、大家は関与していません・・。便利ですが、人によっては使い道がないかもです
記事の前半では24時間安心サポートとはどういったサービスなのか、記事の後半ではいらないと思ったときの断り方をご紹介するので、じっくりと読んでみてください。
\ ぼお急ぎの方はこちらをどうぞ /
賃貸の24時間安心サポートについて
まず安心サポートとはどんなサービスなのか解説します
賃貸の24時間安心サポートとは
『24時間安心サポート』とは、賃貸物件へ住んでいる際に発生した困りごとに対応してくれるサービスのことです。
サービスの詳細は異なりますが、24時間365日対応可能で、トラブルが発生した際にも電話1本ですぐに対応してもらえます。
なお、『24時間安心サポート』の名称は各会社によっても様々です。
不動産会社 | サービス名 |
---|---|
ホームメイト | ホームメイト24時間コールセンター |
シャーメゾン | 安心サポート24プラス |
エイブル | ライフサポート24 mamorocca |
タウンハウジング | タウンハウジング安心入居サポート |
ピタットハウス | ピタット安心24 |
ミニミニ | 入居安心サービス |
レオパレス21 | サポートシステムSelect |
アパマンショップ | 安心入居サポート |
サービスの内容
会社によってサービス内容は異なりますが、様々な困った場面に対応してくれる便利なサービスです。
設備トラブルの解決
サービス | 対応例 |
---|---|
水回り | ・蛇口から水漏れが発生した ・トイレが詰まって水が溢れた |
電気 | ・落雷でブレーカーが落ちた ・照明が突然切れた |
ガス | ・コンロが点火しない ・お湯が出ない |
鍵 | ・鍵を紛失した ・鍵がかかって家の中に入れない |
急なトラブルのときにはすごく助かるね
生活のサポート
また、賃貸物件で生活するうえで便利なサービスもあります。
サービス | 対応例 |
---|---|
ガラス | ・突風でガラスが割れた ・ガラスにひびが入っている |
パソコン | ・パソコンが動かなくなった ・画面がつかなくなった |
健康医療相談 | ・急な発熱の対応方法 ・けがの応急処置 |
安否確認 | ・急に連絡がとれなくなった ・確認に部屋まで行ってほしい |
近隣情報相談 | ・近くのお店を知りたい ・子供の遊び場を知りたい |
割引サービス | ・自転車の修理の割引 ・グルメや宿泊施設の割引 |
外国語対応 | ・三者間通話で外国語をサポート |
「急な発熱で困った」、「近くに何があるのかわからない」といったときにも大変役立ちます。
初めての1人暮らしで不安な方には安心できるサポートサービスですね。
入ったからには使い倒さないともったいないね!
実際の例
24時間安心サポートの実例をいくつか紹介します。
基本的な設備トラブルのサポートは同じですが、それ以外の部分で各社異なっています。
例) 積水ハウス(シャーメゾン)
例) ミニミニ
例) エイブル
会社によって細かいサービス内容が違うんだね
安心サポートの料金
24時間安心サポートの料金は、運営会社によって異なっていますが、2年間で15,000円~20,000円程度です。
安心サポートの料金(2022年調べ)
- アパマンショップ 15,750円/2年
- タウンハウジング 16,500円/2年
- エイブル 19,800円/2年
- シャーメゾン 21,120円/2年
サービス内容もバラバラだから、どこがお得かっていうのは難しいね
24時間安心サポートの口コミ、評判メリット、デメリット
サービス内容だけを見ると大変安心でお得なサービスですが、利用している人たちの口コミや評判からメリットとデメリットを解説します。
良い評判(メリット)
24時間安心サポートのメリットは次のとおりです。
- 困ったときにとにかく安心
- トラブル発生時の出費を抑えられる
メリット①:困ったときにとにかく安心
『24時間安心サポート』は、突然トラブルが発生した際に役に立ちます。
例えば、鍵をなくして家に入れないとき、電話1本かければすぐにカギ屋さんが来て助けてくれます。
困ったら『24時間安心サポートへ電話すれば解決』とわかっていると、安心して暮らせます。
メリット②:トラブル発生時の出費を抑えられる
24時間安心サポートでは、玄関の開錠や、簡単な修理作業などは無料で対応してくれます。
トラブルの急な出費も防げ、気兼ねなく利用できるのも24時間安心サポートのメリットの1つです。
住居者向けの「安心サポート」
— kenwatan (@kenwatan) August 23, 2022
噂に聞く水回りトラブル対応時の費用問題
懸念のため契約更新しておいたのだが
利用して助かった。
都度費用発生しないということで気兼ねなく依頼できるのもよい。
提供サービス・連絡先を知っておくことも大切。
やっちゃったよー(。´Д⊂
— かっつー (@hampoooo) August 3, 2017
でも安心サポートみたいなのでお金かかんなかったから助かった~(*´∀`)
悪い評判(デメリット)
次に、24時間安心サポートのデメリットは次のとおりです。
- 使わなくてもお金がかかる
- すべてが即解決するわけではない
デメリット①:使わなくてもお金がかかる
24時間安心サポートの最大のデメリットは、利用の有無にかかわらずお金がかかることです。
何のトラブルも発生せずに過ごせたら大変良いことですが、サービスとして損した気持ちになってしまいます。
不動産屋の契約を控えて、「安心24時間サポート」みたいな追加サービスを申し込むかどうか迷っている…2年で15000円税別…今の賃貸では別に使わなかった…。水道やら何やらは基本的に貸主の負担では?と思う気持ちもあるし、深夜に水漏れしたらいやだな~という気も…
— あろエビ天 (@tragadormidera) November 1, 2016
デメリット②:すべてが即解決するわけではない
「24時間安心サポート」という名前ですが、必ずしも全てのトラブルを即解決してくれるわけではありません。
24時間電話受付はしてくれますが、その後の業者の手配であったり、トラブルの解決に時間を要する場合もあります。
例えば、近隣トラブルによる生活相談サービスなどは電話ですぐに解決できないため、管理会社か大家から相手へ連絡をとって解決を試みます。
また設備トラブルであっても業者の手配が後回しにされる場合や、サービス対象外で何も役に立たないといったこともあります。
そのため、24時間なんでも解決するわけではないと理解してください。
住んでる物件に24時間対応可能な「安心サポート」なるものがあるけど”24時間電話受付してあとで担当部署に伝えるね”っていう使えないやつでホント使えない
— ねこはら (@nyan_para) September 18, 2018
土曜日から給湯器から水漏れしてるのに2日経っても連絡こない…今朝も水浸し。
— まこっちゃん. (@m_mogatanpe) September 4, 2022
何のために24時間サポートのやつあるんだろ
金払ってるのに何もしてくれないんだったら払いたくないんたけど
下の階も漏水してないか心配だし
ホントに大東建託使えない。こんな管理会社二度と使いたくないわ。
うーん、本当に必要か怪しくなってきたなぁ
24時間安心サポートは必要か?断れるもの?
ここからは、
- 24時間安心サポートは本当に必要なのか?
- 加入した方が良い人はどんな人か
- 断れるものなのか
について解説したいと思います。
24時間安心サポートは必要なのか?
24時間安心サポートは、必ずしも全員に必要なサービスではありません。
一見すると大変便利なサービスですが、次の点について検討した方が良いです。
- 火災保険とサービス内容が被っている
- 万が一の事故も火災保険で補償されている
- 大家責任の事故も多い
①火災保険とサービス内容が被っている
賃貸物件への入居時には、一般的に火災保険への加入が必須となりますが、火災保険の商品によっては、『住まいのアシスト』や『急行サービス』などの名称で、水回りや鍵の開錠サービスが付帯されているものもあります。
え??同じものなの??
水回りと鍵のサービスについては基本的に同じ内容ですが、24時間安心サポートの方がガスや電気など補償できる範囲が広いです。
そのため、必ずしも24時間安心サポートでなければ対応できないわけではありません。
②火災保険で補償されている
24時間安心サポートへ加入すれば万が一の事故で負担がなくなるイメージですが、火災保険ですでにカバーされている場合も多いです。
賃貸物件へ入居する際に入る火災保険は、家具を守るものと思われがちですが、実は大家への賠償責任を負った場合にも補償されます。
詳細は保険商品によっても異なりますが、『借家人賠償責任保険』といった名称で家主への賠償責任を補償されています。
どういうこと??
例えば、洗濯機からの漏水で水が溢れてしまって、「誰か水漏れをとめてーー」といった場合には24時間安心サポートで直してもらえますが、水漏れで発生した被害については24時間安心サポートで対応できません。
こういった不測の事態には火災保険を利用でき、免責金額がなければ一切修理費用などを負担することなく解決できます。
また、火災保険の保証内容の中に、不足かつ突発的な事故を補償する『破損・汚損』といった名称の項目があれば、誤ってガラスを破損させた場合にも保険金が支払われます。
つまり、火災保険に加入してれば不測の事態をカバーできている場合が多いです(保険商品によって異なる可能性もあるので、必ず確認してください!)。
『破損・汚損』については、対象外になっている保険商品も多いのでチェックしてみてください。
③大家責任の事故も多い
万が一入居中に事故やトラブルが発生したとしても、その原因によっては大家責任になる場合も多いです。
例えば、「トイレを詰まらせた」など入居者の責任で発生した事故は、入居者の負担で修理しなければなりませんが、「トイレの水が止まらない」、「蛇口の根本から水が漏れている」など設備の劣化による事故は大家の責任です。
一人暮らしをしたことがあるという方であれば、誤って事故を起こすことも少ないので、入居者責任夜事故は起きにくいと思います。
なお、大家責任の事故が発生し、なかなか直してくれず生活の不便が著しい場合には、設備の使用できなかった期間中の家賃が減額されることもあります。
普通に生活していれば、ほとんどのトラブルは大家責任です・・
24時間安心サポートをおススメする人
24時間安心サポートは、次のような方へおススメです。
- 初めて1人暮らしをする学生や社会人
- 初めての土地へ引っ越しで不安な方
- 高齢者世帯
- 割引サービスやサポートを積極的に活用したい方
初めての一人暮らしは何かと不安もあり、誤った使い方で困ることもあるかもしれません。
また、いざというときの医療相談や生活サポートもあるので、何か困ったときにはすぐに相談できて便利です。
しかし、引越に慣れているなど上記に全く当てはまらない方は、24時間安心サポートは不要かと思います。
いらないと思ったら断れるの?
24時間安心サポートは強制?断れるもの?
大家や管理会社が「24時間安心サポートを入居条件」としている場合に限り強制ですが、多くの場合には任意オプションなので断れます。
ただし、仲介している不動産屋さんによっては、任意加入にも関わらず、「大家が必須と言っている」と嘘をついて加入させるケースもあるので、注意が必要です。
>>24時間安心サポートの断り方はこちら
(裏話)なぜ強制加入にさせるのか?
なんで強制的に加入させるの?
大家の意思ではないんです・・
実は24時間安心サポートについては、大家が一切関与していないケースも多いです(私は入居者に加入させるか聞かれたことすらなく、契約書を見て初めて加入したことに気が付くくらいです)。
24時間安心サポートに加入して利益を得るのは、サービスを紹介した管理会社もしくは仲介業者のみで、大家は1円も得していません。
入居者がカギをなくしたり、トイレを詰まられたとしても、入居者責任のトラブルであれば大家は入居者へ修理費用を請求するだけなので、入居者が24時間安心サポートに加入していようが加入してなかろうが、大家にとっては一切影響がありません。
強制加入としている場合は、管理会社の都合(利益確保やいちいち電話を受けたくない等)や仲介業者の利益確保(代理店報酬)であり、必ずしも大家が望んでいるサービスではありません。
そのため、管理会社が24時間安心サポートへの加入を必須としていなければ問題なく断れますし、強制加入であっても交渉次第ではなくすこともできます。
最初に住んでたマンションでは24時間サポートって使ったことなかったからいらないやと思ったら、今は入居条件になってることが多いのね😭残念😭
— hino (@hino22423) July 27, 2022
安心サポートのせいで入居しないと言われたら、大家としては外してくれって思います
24時間安心サポートを断る方法、裏技
いらないって思ったらどうしたらいいの?
24時間安心サポートの断り方は、大きく分け次の3つです!
- 入居申込前に交渉する
- 他の不動産会社から申し込む
- 初期費用削減に特化した不動産屋から申し込む
初期費用を大幅に安くしたい方は、3番目をチェックです!
方法①:入居申込前に交渉してみる
管理会社が24時間安心サポートへの加入を必須としている場合でも、交渉によっては外すこともできます。
そもそも24時間安心サポートががなければ大家が困ったり、入居者の管理ができないという不都合があるわけではなく、完全にプラスアルファのサービスです。
「外すことはできないのか」、「外してくれたら入居したい」と交渉すれば、外せることもあります(大家としては入居してくれることの方が大事です!)。
何度もいいますが、大家の希望ではありません
方法②:同じ物件を別の不動産会社から申し込む
次の方法は、同じ物件を別の不動産屋から申し込むといった方法です。
「24時間安心サポートは強制加入」と言われる場合でも、強制加入と言っているのが仲介会社で、管理会社や大家ではないこともあり、仲介会社を変えるだけで外せることもあります。
仲介会社?管理会社?何が違うの?
大家が物件の管理を任せているのが「管理会社」と呼ばれ、一般的に「管理会社」から「仲介会社」へ入居者の募集を依頼します。
(管理会社も直接入居者を募集しています)
仲介会社を通して賃貸物件の内見や契約をした場合、大家や管理会社の意向とは別に、仲介会社の都合で24時間安心サポートに加入するよう言われることは多々あります。
本来、大家や管理会社が強制としていなければ断れるはずですが、仲介会社が独断で「加入しなければ入居できない」「大家に聞いたが断られた」といって、強制加入させられることもあります。
こういった仲介会社の都合で強制加入といっている場合には、別の不動産会社から申し込みをすれば、簡単に外すことができます。
別の会社からでも申込ってできるの?
賃貸物件はどこの不動産屋さんからでも申込できますよ。困ったら物件がわかる資料だけ持って、別の不動産屋さんへ行きましょう!
方法③:初期費用削減に特化した不動産屋から申し込む
3つ目にご紹介する方法は、賃貸の裏技的な方法です。
24時間安心サポートもですが、そもそも初期費用が高いといったことはありませんでしょうか。
引越代や家具を買うお金などもかかり、少しでも不動産屋へ支払う初期費用を抑えられればと悩んでいる方も多いかと思います。
そういった方へおススメしたいのが、24時間安心サポートを断りつつ、初期費用を大幅に削減できる『初期費用削減に特化した不動産屋から申し込む』といった方法です。
一般的な不動産屋で契約すると、24時間安心サポート以外にも様々なオプションが追加され、更に仲介手数料も必要になりますが、初期費用削減に特化した不動産屋を利用すると、仲介手数料はゼロ円で、しかも初期費用削減交渉も代わりにやってくれます。
利用しないと明らかに損するサービスを3つご紹介します!
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24時間安心サポートに関するQA
Q 見積もりをもらった後でも断れるの?
A.
契約前であれば交渉によって外すことも可能です。
なお、入居申込前であればどこの不動産屋から入居申込や契約をしても全く問題ないので、初期費用削減に特化した不動産屋へ相見積もりをお願いするとベストです。
契約のキャンセルについては以下の記事を参考にしてください。
>>契約のキャンセルはいつまでならできるの?
Q 契約の時点で気づいたら断れる?
A.
賃貸借契約書の記載内容次第では断れます。
もし、賃貸借契約書の特約事項に『契約期間中は24時間安心サポートへ加入すること』と記載されている場合には断れませんが、そういった特約がなければ問題なく断れます。
Q 途中解約は可能か
A.
賃貸借契約で加入が義務付けられていなければ途中解約も可能ですが、解約しても一切返金されないものもあります。
そのため、仲介している不動産屋へ、必ず次の2点を確認しておきましょう。
- 賃貸借契約で義務付けられているものか?
- 途中解約で返金されるのか?
Q どのくらい利用するものか
A.
サービスの使い方次第ですが、私の管理している物件では24時間安心サポートを利用しなければならない設備トラブルが発生したことは一度もありません。
サービス内容をよく確認し、本当に使いたいものがあるのかどうか検討した方が良いと思います。
いらないと思ったときには、こちらの断り方を参考にしてください。
まとめ
本記事では、賃貸の『24時間安心サポート』について解説しました。
要点は以下のとおりです。
24時間安心サポートはいらないと思った方は、頑張って減額交渉してみてください!
初期費用は知識さえあれば確実に削減できます!
本記事でご紹介した初期費用削減に特化した不動産屋はこちらの記事にまとめてありますので、ぜひ参考にしてみてください。